愛子天皇でなければならない理由 女性・女系天皇は「もともと」認められていた

いよいよ始まる皇位継承問題の議論。しかしそもそも「女系天皇」「女性天皇」は死守しなければならない命題ではなかった。

読売新聞のスクープ

2019年7月27日の読売新聞(朝刊)で、自民党政府の皇室典範改正の仔細がスクープされました。

政府関係者によると、皇位の安定継承の議論は、〈1〉まず3人の男系男子が現在の順位に従って皇位継承することを明確にする〈2〉そのうえで具体的な安定継承策や皇族数の減少対策を検討する――という2段階で進める構えだ。

読売新聞(2019年7月27日)

つまり、焦点となっている女性天皇・女系天皇の議論を踏まえるならば次の二点に問題が絞られます。

  • ①秋篠宮殿下、②悠仁さま、③常陸宮殿下という、現在の皇位継承順位は守られる。
  • 実質的に悠仁さまの次からが議論される。

よって、これが正しいならば「愛子さま待望論」は露と消えたことになります。なぜなら悠仁さまの「次」は、悠仁さまのご子息が優先されることが予想されるからです。

もちろん、本当に「愛子さまと悠仁さまのどちらが皇位にふさわしいか?」の国民議論をはじめたならば、現在圧倒的な人気を誇る愛子さまに期待を寄せる声が高まることは容易に想像がつきます(実際、既にそうなっています)。

しかし、既に現行ルールで定まっている皇位継承順位を変えてまで愛子さまを優先させることは、一種の世論迎合の誹りを免れませんし、なにより「相続争い」を国民が起こすことになります。

よって悠仁さまを優先させつつ、女性・女系天皇を議論する理由も解らないではありません。

そもそも認められていた「女性天皇」「女系天皇」

ところで皇統が男系男子絶対を主張する一部の方々は、「万世一系の男系相続」に途方もない価値を見出し、場合によっては、これが破られると日本が崩壊するとまで主張されます。

しかしこれは明らかに大げさな表現です。確かに皇統が男系男子を優先さえて紡がれてきたことは事実ですが、実際には女性天皇が複数いましたし、皇太子になった女性もいます。

そしてあまり知られていない事実ですが、明治時代に皇室典範が定められた時も、その草案では「女性天皇」「女系天皇」が認められていました

女性天皇を認める草案

明治9年につくられた皇室典範の草案(第一案)には次のようにあります。

第二条  継承ノ順序ハ嫡長入嗣ノ正序ニ循フ可シ尊系ハ卑系ニ先チ同系ニ於テハ親ハ疎ニ先チ同族ニ於テハ男ハ女ニ先チ同類ニ於テハ長ハ少ニ先ツ

第四条 女主入テ嗣クトキハ其夫ハ決シテ帝国ノ政治ニ干与ス ル事無カル可シ

日本国憲按 (明治9年)

男子優先であるものの、女性天皇を認めています。

女系天皇を認める草案

また明治13年につくられた第三案では、女系天皇すら認められています。


第二条 帝位ヲ継承スル者ハ嫡長ヲ以テ正トス如シ太子在ラサ ルトキハ太子男統ノ裔嗣ク太子男統ノ裔在ラサルトキハ太子ノ弟若クハ其男統ノ裔嗣ク嫡出男統ノ裔渾テ在ラサルトキハ庶出ノ子及其男統ノ裔親疎ノ序ニ由リ入テ嗣ク

第三条 上ノ定ムル所ニ依リ而シテ猶未タ帝位ヲ継承スル者ヲ 得サルトキハ皇族親疎ノ序ニ由リ入テ大位ヲ嗣ク若シ止ム事ヲ得サルトキハ女統入テ嗣ク事ヲ得

日本国憲按 (明治13年)

つまり明治の段階で「男系男子による万世一系」は死守すべき命題ではなく、これを絶対視するようになったのは明治以降の現象でしかないことは明らかでしょう。

にもかかわらず21世紀の今になっても「男系男子による万世一系」を盲目的に連呼することは、アナクロにもほどがあるでしょう。

10 件のコメント

  • 世論迎合と誹るのは、ホシュだけではないでしょうか。
    オータム一家がヘンリー王子なみの決断をすれば「相続争い」もおきなくて済みますね。

    民意が「相続争い」なのですか?

  • 国民は知ってしまいました。この問題の本質は男系女系の問題ではないことを。Y染色体なんてトンでも科学が出てきたのは何故なのかを。

    真の目的は、今上天皇ご一家を疎む人たちがいて、皇后陛下雅子様の人格を否定し、唯一かつ正統な直系の宮様たる敬宮様を否定し、そうではないところに皇統を移そうとしていることなんだと。

    欧州の王室から疎まれているわけです。日本人として心底恥ずかしく思います。(二重の意味で恥ずかしい)

  • 21:42 今上天皇一家を疎むたくらみを小室親子はたぶん知っているのでしょう。私は皇室に深い闇を落とし支配してきたのは宮内庁TOP達だと思っています。それこそ、警視庁や政界を巻き込んでの裏工作あるでしょうと。宮内庁こそが司令塔。ある意味、ミテコさんや秋家はまんまと踊らされたのかも。アホそうだし。

  • 旧皇室典範ができたのは明治22年なのだ! 明治になってから22年後。そこで初めて男子が天皇になると明記された。
    それまでは記事にあるように、女性天皇や女系天皇も容認される文章が見られるのだ!

    そして昭和22年に今の皇室典範に改正された。

    そして今年は令和2年。2つながりで改正したらちょうど良い。

  • その通りです。聖武天皇の皇太子は娘でした。なので愛子内親王殿下が皇太子になって構わないと思います。聖武天皇の皇太子娘はその後天皇になりました。

  • 警視庁と政界(経済界)の関与、いやむしろ隠れての主導でしょう。隠し金庫もありか。こんなにも不可思議、不自然な強行は理解が苦しい。美智子さんや秋篠宮一族があまりにおバカでボロを出し始まったのでちょっと困り始めたか?だから立太子の礼やら女性宮家をさっさとやろう 、と。このまま国民もじっとしていては危ないI

  • 皆さまのコメントの通り酷い事です。

    女性天皇、女系天皇も認められていた時期もあったにも関わらず、
    当時「皇統が男系、男子を守らなければ日本が崩壊する」と迄言われたようですが、 安部首相も男系男子を主張していますが、今現在の男系男子が天皇に相応しいと思いません。
    逆に男系男子に拘っていたら日本は崩壊します。

    日本が崩壊しない為にも、天皇に相応しい女性天皇、女系天皇を認めるべきだと思います。

  • ・明治9年 男子優先であるものの、女性天皇も認めています。
    ・明治13年 第三案では女系天皇すら認められている。
    ・男系男子を絶対視する様になったのは、明治以降の現象でしかない。
    ・にも関わらず、21世紀の今になっても「男系男子による万世一系」を盲目的に連呼する事は、ナナロクにも程があるでしょう。

    以上この様な記事の事実をうやむやにして、男系男子に拘るのではなく、「日本国の象徴として相応しい天皇を」に拘るべきだと思います。
    女性天皇、女系天皇を認めるべきだと思います。

  • 愛子皇太子に希望致します。天皇陛下、雅子皇后の御子様が女性と言う事で駄目は古い考えです。令和です。愛子皇太子に是非お願い致します。国民の声を聞いて下さい。
    A宮家には感心が持てません。テレビに写ると気分が悪く成ります。雅子皇后の秋田県での(さあ、みよちゃん行きますよ)何度も繰り返し見てしまいます。素晴らしいです。皇室に感心を持ちました。

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