悠仁さまに「重婚」を認めるべき? 愛子天皇を阻止するためなら「何でもアリ」な男系男子主義者たち

文/一条あやか

皇室典範改正の議論

御代替わりに伴う一連の儀式が一通り終了し、この春から皇室典範改正の議論がいよいよ始まる。

これまで何度も棚上げ、先送りにしてきたツケが回ってきた。

もちろん皇室典範改正の本丸は「女性天皇・女系天皇を認めるかどうか」であることに誰も異論はないはずだ。端的に表現すれば「愛子天皇が実現するのかどうか」である。先に読売新聞が報じたスクープによれば、安倍政権は、現在の皇位継承順位(①秋篠宮殿下⇒②悠仁さま⇒③常陸宮殿下)を維持したうえで、次世代の安定的皇位継承の方法を議論するようだ。この場合、実質的に悠仁さまの次代が議論されることになるため、その時すでに皇統は秋篠宮家に移っている以上、愛子さまが即位される可能性はほぼゼロということになる。

さらに一部メディアによれば、自民党内部では「一代限りの女性宮家」を容認する方向で動いているようだ。しかし女性宮家を認めただけでは、減り続ける皇族の数を、維持することはできても増やすことはできない。この期に及んでも、未だに皇統問題を「先送り」にしようとする政府の意図が見て取れる。

なぜ「女性」は天皇になれないのか?

現在、愛子さまは人気はうなぎ登りであるため、「愛子天皇」への期待が俄然高まっている。女性天皇・女系天皇については、新聞社のアンケート調査などで併せて8割近くの国民がこれに賛同していることからもこれは裏付けられよう。

よって皇室典範が改正されるにもかかわらず、「女性」だったというだけで愛子さまが天皇になれないことに理不尽さを感じる声がネット上で相次いでいる。

確かに「天皇」は男系男子を中心に紡がれてきたことは事実だ。もちろん本当に男系が絶えることなく続いているのかは「神話」の世界なのだが、その神話を信じて守り続けてきた事実は「歴史」的な事実であり、「伝統」であると言える。

しかし男系男子を優先させてきた「歴史」や「伝統」は、男尊女卑の思想に基づくものであることを忘れてはならない。明治期に皇室典範が制定される時に、女性天皇が排除された根拠の一つとして「女は男より劣っている」「女は男に従うべき」という男尊女卑の発言が相次いだ。これは時代的限界であろう。当時は女性に参政権すらなかった。

しかし戦後になり、ようやく女性にも参政権が与えられ、21世紀に入った今となっては「男女平等」はもはや空気のように当たり前になっている。にもかかわらず、「女性は天皇になれない」ことは多くの日本人にとって違和感でしかない。

男系絶対主義者の理論の不思議

このように「愛子天皇」への障害は実際には何もないはずなのだが、男系男子を絶対視する一部論者は、なんとしても「愛子天皇」を阻止しようとトンデモ理論を次々と放っている。

2006年の小泉政権下で有識者会議が女性・女系天皇容認の方針の打ち出したとき、なお直木賞作家の浅田次郎氏は、女性には体力がないからムリというトンデモ理論で女性天皇に反対した。男系至上男子主義者には、往々にしてこのような女性蔑視の考えが見らるのが現状だ。

また愛子天皇に反対し、男系を紡ぐためにならば「側室制度」を復活させろという人います。漫画家のさかもと未明氏がそれだ。いわば、悠仁さまが重婚状態でも男児さえ生まれらばOKというのだ。

たとえば、皇統が長い歴史の中で男系を維持できた理由のひとつに側室制度があります(明治天皇には5人の側室がおり、15人の子が生まれ、男子は5人。男子のうち成人したのは後の大正天皇一人だけ)。

昭和天皇が現代的な方だったので、側室制度は廃止されましたが、もし、将来的に復活させたいという話になれば、私は賛成です。男系男子の天皇の伝統はそれくらい大事なもので、その存続のためには、側室制度復活や、旧竹田宮が皇位継承のための「血のスペア」とおっしゃっている旧宮家の復活なども視野に入れて考える必要があると思います。

『週刊現代』2008年6月14日号「皇位継承{愛子さまか 悠仁さまか}」

もはや、愛子天皇を阻止して、男系男子を維持するためには、「何をしてもOK」というのが男系男子信者たちのホンネなのかもしれない。

そもそも側室でもよいという女性が実際にいるのかどうかはなはだ疑問であるが…。

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17 件のコメント

  • 早い話、ホシュの方々は、男系男子の継承が限界にきてるのは分かっていても、画期的な解決策を打ち出せない、という訳ですね。
    重要なのは、伝統とか血統とかではなく、人柄ではないでしょうか。そうなるとホシュの方々は、ポピュリズムだなどとムキになりますが、日本国憲法第1条を見れば、大衆の意見を無視して少数の偏った強硬派が勝手に皇統を移すなど、憲法違反になりませんか?

    オータム家に皇統を移したら日本の皇室は終わりです。そもそも昭和天皇のご意思に背く事にもなります。それでも男系男子継承に執着するとなると、それは男児を産めなかった皇后陛下を侮辱する事にもなり、単なる男尊女卑では済まされません。
    ホシュの方々はこれらをどうお考えか、教えていただけますか?

  • この 異様な坊ちゃまに娶せるの?

    女性を何だと思ってるのか。

    有無を言わさずの側室制度を言い出している男どもは、何かと理由つけて実は自分の願望なのでしょう。
    おぞましい。
    人を馬鹿にするな。

  • 日本人が試されてるんだと思ってます。

    男系なら生命倫理も無視して作ったもん勝ちなのか。倫理なんかクソくらえで、バイト公務だろうが濡れ手に粟ビジネスが当たり前、会計報告もなしでポケットに入れ、公費は使い放題、やりたい放題、でも皇族としての務めは何にも果たさない。男系だぞ、ひかえおろうとふんぞり返る一家を国の象徴として受け入れるのか。

    それとも公務を削減して無駄遣いをなくし、質素倹約を旨とし、被災者に寄り添い、ご家族を大切にする、誠実でまじめな今上陛下とその直系を象徴として、これからも同じ価値観を共有していくのか。

    日本人の8割は誠実であろうとする価値観を支持しています。

  • 安倍首相は男系男子から変わって欲しい。
    この人が変われば、流れが変わり、女性天皇が実現すると思います。

  • ヤフコメで「皇統とは皇胤のことである」と吠えているお爺さんは
    特別な方なのだから平民共の倫理など関係ないなどと言っていたので
    ならばクローン天皇ならば側室など設けなくとも旧皇族を復帰させずとも良いわけだから満足か?
    と訊いたら案の定コメントを消して逃げました
    クローン人間も男系男子
    「人気投票じゃないのだから」天皇に国民からの敬愛は不要ですよね
    永遠にクローン天皇を作れば男系男子は途切れませんから便利ですよね

    私は嫌ですけど

  • どんなにもっともらしい理由を言われてもなぜ天皇は男子でなければならないのか分かりません。
    男系に拘る人に天皇は女性でもいいんじゃないかと言っも絶対に理解してもらえないと思いますが。
    首相はご自分の在任中に皇室典範を変えたくないのでしょう。民意は無視なのでしょうか。本当に残念と言うか情けない限りです。

  • 憲法に詳しい方がいたら教えていただきたいが、
    皇室典範改正に関して、国民投票は適用できないのでしょうか?
    できるのであれば、勇気ある政治家の方にその方向に動いていただきたい。
    国民の象徴である天皇が、
    民意を無視して、偏った考え方で方向づけられるのであれば、
    もう日本は独裁国家になり下がってしまうと思います。

  • 日本の恥と成り得る天皇は受入られない 秋篠宮家が世界中の恥さらしとなり 国民は肩身の狭い思い 国民の税金を湯水のごとく贅沢三昧 令和で終わればいい

  • そんなに次期天皇で揉めるのなら天皇制廃止、又は次期天皇を国民投票で決めたら良いのでは?

  • 10:15さんへ

    皇室典範は一般法ですから、国会議員の多数決でいかようにも改正できます。
    つまり選挙運動に反映させるようにしなければ改正されにくいことにもなります。
    皇室のことはタブーだとする意見が、国会議員の間に罷り通っている限り、悪しき男根崇拝主義が改められることもないでしょう。

    女性宮家=女性の権利と短絡させたがる政党も困りますが、男系主義を伝統だと言って、愛子天皇に消極的な政党にも困るわけで、国民投票こそがいい案だと思いますね。ただ選択肢の設定で揉めるでしょう。

  • そうですね。男女平等と言いながら、男尊女卑が底流にありますね。皇室に限らず、大相撲の世界もまた然り。政界、財界、医学界、日本社会のあらゆる分野で、大なり小なり、依然として男性が幅を利かせています。しかし、このような男女不平等は早急に改めるべき時でしょう。小室スキャンダルを契機にして、世論の潮流が激変している今こそ、安倍政権は漫然と支持母体の一部である日本会議の論調にいつまでも振り回されることなく、この際、方針を180度転換して、思い切って立皇嗣の礼を中止し、宮家創設の議論を先送りにして、まず、女性・女系天皇の議論を優先すべきと考えますが如何でしょうか?有能な政治家なら、それぐらいのことはするでしょう。これは決してポピュリズム云々ではなく、日本国や皇室の将来を案ずる我々日本国民をサポートする真の民主主義の実践ではないでしょうか?

  • 残念ながら、日本は既に、半独裁国家ですよ。ロシアのプーチン、中国の習近平、トルコのエルドアンを始めとして、世界中のかなりの国が、独裁国家ないしは半独裁国家てす。民主主義から独裁国家に変貌した国の典型が、皆さんよくご存知の、アドルフ・ヒトラー率いるナチスのドイツ国ですね。民主主義は万能ではありませんが、少なくも我々日本国民に残された唯一の道は、国民投票ではなく、次の国政選挙で、秋篠宮家に皇統を移そうと画策する政治家(もしくは政党)にきついお灸を据えることなのではないでしょうか?

  • かつて女性の皇太子はいました。聖武天皇の娘です。その皇太子は後に孝謙天皇重祚して称徳天皇になった例もあります。さらに後水尾天皇の娘も皇太子になります。その後明正天皇になったのです。なのですから愛子内親王殿下が天皇陛下になるのは良いと思います。ただの女性蔑視です

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