男系男子派の7割は馬鹿? 旧宮家復帰を阻む「小室圭問題」(宮本タケロウ)

文/宮本タケロウ

旧宮家の復帰賛成が過半数!

令和の時代になり、新聞社が「女性天皇」「女系天皇」「旧宮家復帰」などのに関する世論調査をしています。

その結果、あの産経新聞でさえ「女系天皇に賛成」が過半数を占めていたわけですが、この「女系天皇賛成」と矛盾する興味深い結果も出ています。

≪戦後に皇籍を離れた旧宮家の皇籍復帰を認めても良いと思うか≫

  • 認めてもよい:42.3%
  • 認めないほうがよい:39.6%
  • 他:18.1%

これについて阿比留瑠比記者はこう述べます。

また、設問によってこれらとは矛盾するような結果も表れている。男系男子の皇族を増やすため、戦後に皇籍離脱した旧宮家の復帰を認めてもよいかとの質問に対しては、「認めてもよい」(42・3%)が「認めない方がよい」(39・6%)を上回った。

2019年5月14日付産経新聞

堂々と「矛盾」と言っています…確かに矛盾です。女系天皇に反対している人が21%しかいないのに、旧宮家復帰に賛成する人は42%もいるんですから。理解不能です。

朝日の調査では男系派の7割はバカだと判明していた!

2017年5月に行われた旧宮家復帰に関する朝日新聞の調査ではこうでした。

終戦直後に皇籍を離れ、民間人となった旧皇族の復帰などを提案する意見もある。そこで今回の調査では、この旧皇族復帰への賛否も聞いた。すると、「反対」67%が「賛成」20%を上回ったほか、男系男子維持派でも「反対」は7割を占めた

2017年5月2日付朝日新聞

男系男子維持派の7割が旧宮家復帰に反対」というのが全く意味不明なのですが……。しかも7割って全体(67%)より多いし・・・この記事が正しいとすると男系維持派の7割はバカだということになります(笑)。

要するに「国民も何が争点なのかよくわかってない」ということでしょうか?

竹田恒泰氏、ファン急増か?!

 とにかく、2年前の朝日新聞調査では旧宮家復帰の反対が67%、復帰に賛成が20%でしたから、これが大きく異なります。時代が変わって旧宮家への理解が浸透したのか?竹田恒泰氏のファンが急増したのか?後者を立証する明確な証拠はありませんから、新天皇即位に際し、TV等マスメディアで皇位継承の問題が扱われて、旧宮家についても国民の認識や理解が変わったとしか言えません。

 余談ですが、旧宮家出身のリベラル系文化人でも出てきたらもっと復帰賛成派が増えると思うので、竹田恒泰氏には一族の中から誰かそういう方をプロデュースすることをお奨めします。「次の男系男子が悠仁さま一人」と同様に「旧宮家タレントが竹田さん一人」というのは非常に頼りない状況です。

矛盾する民意、女系容認と旧宮家復帰、そして小室圭さん問題

さて、女系賛成なら旧宮家復帰は必要ないわけですから、「女系賛成で旧宮家復帰も賛成」というのは明らかに矛盾です。この国民意識はどこから来るのでしょう

  • 女系天皇に賛成

ノンポリ「男女平等の世の中だし、別にいいんじゃない?」

憂国の国士「あの秋篠宮家よりも愛子さま(の子も)に天皇になっていただきたい」

  • 旧宮家復帰に賛成

ノンポリ「へえ、そんな人たちがいるんだ。別にいいんじゃない?」

憂国の国士「将来、皇室があの秋篠宮家だけになるのは見るに堪えない!」

ということでしょうか。小室圭問題で目も当てられない窮状の秋篠宮家など頼りにならないという民意が透けて見えます。

元官僚、八幡和郎氏の奇策

では、こうした矛盾する民意をどのように現実の政治に反映すれば良いのでしょうか。この矛盾を説いた人がいました。元通産官僚で行政学者、専門外の歴史漫談にも造詣が深く、徳島文理大学では『歴代知事300人日本全国「現代の殿さま」列伝』(光文社新書)という自分の著書(新書)を教科書として学生に買わせて行政学を教える皇室評論家の八幡和郎氏です。

旧宮家などの復活と、女系子孫による継承は両方とも可能性を探らなければ国民的合意が得られないので、互いに排除せず両方の可能性を残す。現状は両陣営が自説にこだわりすぎだといえよう。

「女性宮家以外にも「皇統の危機」を防ぐ手立てはある」八幡和郎、IRONNAより

「男系絶えれば皇統断絶」という男系絶対派の主張は確かに行政学的にはこだわりすぎです。八幡氏は現在の女性皇族の子孫と旧宮家の双方を皇族とするのが民意に沿うと主張します。

皇位継承候補を増やすためには、旧宮家の人々や愛子さまや眞子さまなども含めた明治天皇以降の女系子孫の男子を、既存の宮家か、秩父宮、高松宮など廃絶した宮家に猶子(ゆうし)(養子)という形で継承させればよい。

同上

旧宮家など男系男子の可能性も排除すべきではない。旧宮家が皇籍離脱してから70年がたったこともあり、国民になじみがないという人がいるが、それは現在は何も役割を与えていないからである。前述のように宮内庁嘱託などの形で活動していただくことになれば、状況は大きく変わる。

同上

「どっちもやってしまえ」という行政学的奇策

 行政学が専門の元官僚らしい見解(八幡氏は保守ではありません)だと言えます。行政とは、いわば最大多数の最大幸福を社会に実現するシステムですから、「どっちもやってしまえ」というのは乱暴なようで筋が通った話です。

 玉虫色の奇策ですが、頑ななイデオロギーとして論じられやすい皇統問題の硬直化をやわらげる「ためにする議論」としては評価できます。

病床の旧皇族を見舞う上皇陛下

 さて、時代がまだ平成だった今年の3月、天皇陛下(当時)の甥で東久邇家の当主信彦氏(戦後に首相になった東久邇宮稔彦王の孫)の死去を伝えるニュースがあり、病床の信彦氏を天皇皇后両陛下(当時)が見舞う映像も流れました。

信彦氏は母が上皇陛下の姉ですので、天皇陛下の従妹にあたり、旧皇族として、また実際の親族として長らく親戚付き合いを持たれた間柄でした。

天皇陛下のご親戚か?小室圭さんか?

よく男系派が「旧宮家は現在の皇室の親戚なのだから復帰してもいいだろう」と主張しますが、確かに、親戚でもなんでもない小室さんが皇室に入るなら、上皇陛下ご夫妻が親しく交流された親戚が皇室に入るべきだという理屈も、少々説得力を感じてしまいます。

なにしろ「小室圭殿下」なんておぞましい言葉がTVに登場する昨今ですから、国民がどれほど反対しようが、法制度上そうなっているなら、「小室圭殿下」は間違いなく誕生してしまいますので。

「秋篠宮家では頼りないから旧宮家を!」の意見

ところで、ヤフーの皇室関連ニュースに興味深いコメントを見つけました。それは「愛子様に天皇になっていただいた上での旧宮家の復帰」です。秋篠宮家しか皇族がいなくなるのは、国民にとって不幸だと言っています。

数十年間も俗世間の荒波に揉まれた旧宮家には、貴公子然として、娘の結婚相手もよく知らないでオッケーする秋篠宮殿下より、少なくとも中の上くらいの問題解決能力のある方はいるでしょう。

だからと言って旧宮家の皇籍復帰を是とするかは別問題ですが、このコメントは今回の世論調査で女系容認と旧宮家復帰がともに反対を上回ったという確信を突いている投稿ではないでしょうか。

皆さんはどう思われますか?女系容認にしても旧宮家復帰にしても、頼りない秋篠宮家に代わって、令和の皇室を支えられる体制をしっかり整えることが急務です。皆さんの意見を宮内庁と内閣に届けたいと思います。

8 件のコメント

  • 天皇陛下はニッポン文化を体現する機構です。天皇家の個人的希望でなく、歴史的継続を作ってきた、男系男子の継続こそ一番大事です。天皇陛下といえども個人的希望で伝統を変えることは許されない。

    • 男系男子の皇統が続いたと云われるが、断絶した時もあり、皇統は作られているところもあります。また、男系を維持できたのは、女性の地位が低く、何人もの側室を持てたからです。
      今の時代では、物理的に無理です。これ以上、旧宮家を復帰させてほしくない。天皇の戦争責任もうやむやのままです。

  • 宮本さんのこのサイトは皇位継承問題について深く考えさせてくれる場所を提供していただけていると思う。

  • 旧皇族復帰反対は全体の67%、これには男系男子派だけでなく女性・女系天皇を認める人が含まれている。そのうちの男系男子派の7割が旧宮家復帰に反対なのです。

  • 旧宮家復帰に賛成の中には、女性・女系でも認める人もふくまれるでしょう。ちなみに女性・女系天皇でも認める派は、男女関係なく直系第一子と考える人が多いのではと思います。

  • 案外まっとうな意見で驚いている。
    女系天皇容認派の意見として、秋篠家に対する不信感が旧皇族復帰容認に動いているのは私自身も含めてありだと思った。

    • 秋篠宮家など皇室の方達は、良い人すぎます。世の中には、とんでもない人達がいる事が想像できないのでしょう。普通の感覚の持ち主なら、皇女と分かれば、ひきますよね。KKは、物凄く上昇志向が強いのです。何年も付き合っていたのに、身元を調べないなんて、一般家庭でもする事をしていないなんて、余りにも呑気で、皇室としての自覚が足りない!。

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