菊のカーテンが明かされる? 「小内誠一」は、現代の「大内糺」か?(宮本タケロウ)

文/宮本タケロウ

「元宮内庁職員」とやらのブログ

本年11月ごろから皇室ファン界隈で話題になっているブログがある。

小内誠一という自称・元宮内庁職員とやらが開設した皇室「是々非々」自録というブログがそれだ。

この小内誠一という自称「元宮内庁職員」は、「平成こそが皇室のあるべき姿を歪ませた時代」として、上皇后をディスる記事を連発している。

ここ数日ではこのようなラインナップだった。

  • 雅子さまが、美智子さま「吐血」の原因!?
  • 美智子さまは、国民が苦しむのを楽しんでいる 
  • 美智子さま「国民の声は、心なき誹謗」と“言論統制”を自白 
  • 美智子“上”皇后「雅子さんは“下”皇后ですね」新尊号に込められた「悪意」 
  • 美智子さま「隠し財産」の貯蓄術 
  • 美智子さま「震災」に大喜びして「慰安ツアー」の準備

ここ5日間だけでも毎日毎日このような記事がサイトに上げられているが、記事の中に内在する世界観は一貫している。

ようは平成の皇室をサゲて令和の皇室をアゲる」帰結をもたらすために、ありもしない「嫁と姑の不仲」という古典的なシチュエーションを取り出し、雅子さまをアゲるために美智子さまをサゲる」という演出である。

2000年初頭に、「美智子さまは自分が嫁入りで香淳皇后に苛められた意趣返しを雅子さまにしている」という根拠不明の噂がネット上を流れたが、その再来だろう。

小内誠一の不可解な動機

小内誠一はサイトの自己紹介にこう述べる。

昭和と平成の時代に、宮内庁に務めておりましたが、いろいろあり定年前、令和となる前に退職しました。退職後は故郷の千葉に戻り、ゆっくり過ごしておりましたが、昨今の皇室ニュースを読むにつけ、皇室の未来に不安を覚えるようになりました。皇室の弥栄を願い本サイトを立ち上げました。

皇室「是々非々」自録 自己紹介

この談を信用すると、彼は義憤に駆られてウェブサイトを立ち上げたということだそうだが、これは不可解だ。

なぜなら、「不安を覚えるようになった」のなら、「このままではいけない」と現状を批判するのが当然の帰結になるはずなのに、名実ともに過ぎ去った美智子上皇后と平成皇室という過去を躍起になって批判しているからである。

仮に現状が、「令和になったのに天皇皇后両陛下よりも、上皇と上皇后に国民の尊敬が集まっている」状況ならば、小内氏のような上皇后バッシングは理にかなっているかもしれないが、状況はむしろ逆で、令和になり、新天皇や雅子皇后が十分すぎるほどに国民から受け入れられているのが現在の状況である。

「皇室の未来に不安を覚えるようになりました」

と小内は言うが、なにが不安なのかサッパリ私には分からない。むしろ、新天皇・皇后両陛下を賛美する一方で、上皇・上皇后をバッシングするのが現在主流の論調だからだ。

小内誠一は現代の大内糺か

さて、 時代は遡るが、1993年に、昭和天皇と香淳皇后が住んでいた吹上御所に代わる新御所の建設を機に、週刊誌『宝島30』で「美智子さまバッシング」という現象が宮内庁職員を自称する「大内糺」なる人物によってなされたことがあった。

彼の世界観は「昭和の皇室をアゲて、平成の皇室をサゲる」というもので、美智子さまの皇后としての振舞いを批判するものだった。例えばこのような文章。

本来、ご皇室にとって皇后陛下は、あまり意味のある存在ではない。ご公務はもちろん、大抵の儀式も天皇陛下がおいでになれば事足りる。(中略)それなのに、最近では国際親善の場面にとどまらず、あらゆるところにご夫妻として参加されるようになってきているのである。

(「皇室の危機」『宝島30』1993年8月号)

昭和の香淳皇后があまり表に出なかったのに対して、平成の美智子皇后が、まるでショーか演出であるように夫妻で一緒に活動をすることを批判した記事だ。

ジャーナリストの工藤美代子によれば、「大内糺」は実在せず、両陛下の側で使用人として使える内舎人(うどねり)かそれに近い人物から週刊誌のライターが得た断片的情報を面白おかしく脚色したものであったらしい。

「大内糺」等による一連の皇室批判に対して、美智子皇后は失語症に陥り、同年の誕生日に際して、以下のような反論をした。

どのような批判も,自分を省みるよすがとして耳を傾けねばと思います。今までに私の配慮が充分でなかったり,どのようなことでも,私の言葉が人を傷つけておりましたら,許して頂きたいと思います。

しかし事実でない報道には,大きな悲しみと戸惑いを覚えます。批判の許されない社会であってはなりませんが,事実に基づかない批判が,繰り返し許される社会であって欲しくはありません。幾つかの事例についてだけでも,関係者の説明がなされ,人々の納得を得られれば幸せに思います。

皇后陛下お誕生日に際し(平成5年)

事態は右翼が出版社を銃撃する事態にまで発展した後、皇后を失語症に追いやったことを流石に反省したのか、または単純に、ネタに飽きたのか分からないが、週刊誌による美智子さまバッシングは約1年で収束していった。

根拠のない「アゲ・サゲ」を信じるヒトタチ…

ここで改めて、小内誠一のブログを考えたい。彼のブログを読んだことがある人間なら分かると思うが、大内糺の記事と小内の意見は論調が瓜二つであることが分かると思う。

それは「皇室の誰かをサゲて、代わりに誰かをアゲる」という構造である。

  • 90年代は、美智子さまサゲで昭和アゲ。
  • 2000年代になると、雅子さまサゲで上皇夫妻&秋篠宮アゲ。
  • そして現在になると、両陛下アゲで上皇夫妻&秋篠宮サゲ。

アゲ・サゲの対象は入れ替わるが、「皇室の誰かをサゲて、代わりに誰かをアゲる」という構造は変わらない。客観的根拠の有無は全くの別問題である。

小内誠一のブログは、まるで現代の日本の宮中で朝鮮王朝歴史ドラマのような嫁・姑の争い、兄嫁・弟嫁の争いが行われているようなタッチで皇室の内実が描かれるが、意外なことに、それを信じる人が多いのだと言う。

実に不可解だ…なぜ人間はそんなことをわざわざ信じたがるのだろう…

不思議なことに、雅子さまと愛子さまを慕う人に限って、「美智子さまと紀子さまは雅子さまを嫌っていて、愛子さまを苛めている」と信じているのだ。人はなぜ、「自分の好きな人が苦しんでいる」とわざわざ信じたがるのだろうか。

私としては、最もあり得そうな皇室の内実は、

兄一家を支える弟一家と、それを見守る隠居した穏やかな老夫婦

なのだが。

小内氏への再反論

22 件のコメント

  • 宮本は、ばかだね。

    どこが兄一家を支える、だよ(笑)
    ひょうたん公務が支えになってるのか?

    兄に会見でケチをつける頭が悪い弟が、ねぇ(笑)

    娘と結婚話も出来ない、しようとしない弟がねぇ?

    皇室をここまで貶めたのは、弟一家だよ?

    それから、仮病ばかりで税金を湯水のように使いまくった老夫婦が穏やか?(笑)

    小内氏のブログを読まなくても、国民はとっくに老夫婦に嫌気がさしてたんですけど。

  • しかしあなたはわざと見過ごしてるのか?見ないふりをするのか?海外の方を招いて茶会開いたところに上皇旗ナビかせ、ドレスコードをネジ曲げ着物で現れた姑。退位したなら旗立てないで皇后様の御決めになった衣装のコード守っていらっしゃるべきなのに。その事一つだけでも大変な現天皇皇后様に泥塗っているタコロー直視して自己の言い分を省みろ

  • 寧ろ国民は長年の疑念が氷解したことにざわついているのだ。

    平成の時代、辻褄の合わない報道や、内容が二転三転する報道、雅子様に関する胡散臭い報道(明らかに結婚前の映像と違った内容が報道されていたりした)を全く否定しない宮内庁、国民は自分たちが騙されているのではないかという懐疑的な思いで宮内庁(皇室)を眺めていた。昭和は「全面的にマスコミを信じる」時代だったが、平成は「マスコミがヤラセ等で国民を騙す」ことが当たり前だと知れ渡っている時代だ。多くの国民が報道を疑っていた。

    平成でのマスコミ報道の疑念に答えてしまっているのだよ、このブログは。多くの読者が「あ~そうか、だからあんな報道が…。」と頷いてしまった。

    そして宮本氏のこの文章。平成時代に感じた違和感そのままだ。矛盾だらけ。テレビ放映されてしまった秋篠宮の言動はもう覆水盆に返らないのだよ。あれを見た人々の記憶に刻み込まれてしまった。そしてその映像に反する事象を文章にしたところで、ヤラセにしか見えないのは当たり前だ。
    どうせ「国民は何も覚えていないだろう」と高をくくってこの文章を書いたのだろう。阿呆。国民を舐めるのも大概にしろ。

  • 宮本、「あげ、さげ」とかそのような尺度でしか見れないとは、記事を書く人間としては害悪でしかないと思う。

    対抗して議論するなら堂々としたらどうだ。
    宮本の敬宮愛子さまの女系天皇を否定する記事も、全く説得力なかった。良心から、一国民として発している議論に見えないんだよね。

    結果ありきで、装飾しているだけのうわっぺらの議論だと思う。
    反論してもいいが、この印象を正面から受けたらどうだ?
    紀子の試験官ベビーの否定記事も最悪だった。
    あの夫婦は12月にすでにこうのとりの歌を歌会に提出していた。12月初旬なんだよ。

    正直に言おう。宮本よりも小内さんのブログがはるかに信じられるよ。悔しかったら、まともな記事を書いてみろ

  • 宮本タケローさんも同じ穴のムジナ!

    誰が見ても天皇陛下を助けるどころか逆に足を引っ張り、余計な事ばかりしているA宮家と退位したのにいまだにしゃしゃり出て皇居に居座る老夫婦を擁護するなんて!

    頭の中大丈夫ですか?

  • 秋篠信者は、罪のない胎児を呪い殺すのも、雅子皇后が経歴を偽ったと嘘をつくのも平気ですからね。人間性を求めるのは無理があると思います。
    こういう人に「兄一家を支える弟一家」なんていわれても説得力ありませんよ。

    「雅子の腹に蹴りを入れて流産させてくるのよ!」
    って10万回いっても平気な秋篠信者に、他人に偉そうに講釈たれる資格があるの?
    10万回天皇ご一家にお詫びをしてから、持論を話すべきではないのですか?

  • 35歳の宮本くんには当時の様子が分からないのだろうけど(うちの社内でも20代後半がそんな感じ)、小内さんのブログは我々がネットがなかった時代に疑問に思っていたことが腑に落ちたという感じで皆すんなりと点が線に繋がって受け入れれるのですよ。

    当時、上皇も秋篠宮も様々な言葉を公式で残していますよ。菊の紋みたいな関係者ばかりじゃないです。

  • やっぱり宮本っちだったか…( ´-ω-)
    秋家お抱えアゲライターの宮本っち…

    信じてたのに…
    やはり、これが本心だったのか…
    私がした質問の答えが、この記事だという事ですね。

    両陛下の真のお姿を記事にして、とても良い記事だと思ったのに…

    読者をバカにして、弄んだんだ?
    こんな事する位ならペンを置いてください。

    兄一家を支える?どこが?
    種違いの、優秀な兄が憎くて憎くて仕方なくて、いつまでも経ってもガキみたいに拗ねて、楯突いて、兄一家を困らせ、皇室の品位まで貶めた秋一家のどこが立派なんですか?

    元天皇夫妻はおとなしい?どこが?
    権力バリバリ発動中ですけど?
    二重権威どころか、令和の天皇陛下ご一家を差し置いて、権力振りかざして好き勝手し放題ですが?

    もういいや…
    何を言っても分からないんですよね。
    もう二度と信じません。

  • この人は正しく前皇后が対抗策として依頼されたお抱え記者だな。汚さが前皇后らしく見え見えだから、こんなやり方は逆効果。前皇后の次次出る擁護記事とおなじく、誰も読みたくない、騙されない。
    恥ずかしさよりも利益が先か。恥を知れ!

  • 相変わらずですな、宮本は。さすが秋篠宮一派寄りの方だからね。何が兄天皇陛下ご一家を支える弟一家だよ、バカも休み休み言いなよ。
    兄である徳仁天皇が皇太子時代の時に雅子様と愛子様を含めて散々貶めることをし続けた首謀者は弟である秋篠宮と嫁の紀子、そしてあろうことに当時の明仁天皇と美智子婆がグルになってお抱えの週刊誌記者やマスコミを使ってある事無い事バッシングを煽ったことを忘れたのかな、これは文書にも残っている。
    明仁天皇は退位し上皇に、美智子婆は上皇后になったにも関わらずに出者張り続けるは、〇〇の秋篠宮は皇太子というのが嫌だから皇嗣などという訳のわからない階級を作って。
    秋篠宮は内廷皇族になるのを拒否した癖に。拒否したのは公務の度に謝礼金がもらえ無くなるからだろうがよ、公務と言ったってアルバイトみたいなもんでしょうよ。
    兄である陛下の会見や大嘗祭には難癖を付けるわりに自分の娘眞子の結婚問題をいつまでだっても放置して解決出来無い秋篠宮。
    上皇と美智子婆にいたっては相変わらずの贅沢三昧し続けて遊びにばかり行って引っ越しは後回しの上にほったらかし。
    こんな秋篠宮一家と上皇と美智子婆を褒め称える宮本はバカ。
    どうせ秋篠宮一家と美智子婆から金を貰ってんだろう。

  • 私は宮本さんをよく知らず、こちらのブログも、たまに見てましたが、、、、
    残念ながら、もう見ません。

    直感で私が一番信用出来るのは
    小内さんだけです

    皇室是々非々自録ブログは真実と
    私の直感が教えてくれています

    身内にも、友人知人にも真実を広めています

    小内さんを批判する宮本さんサヨナラ

  • 上皇后や秋篠宮が本当はどうお考えか、下々には知るよしもない。それは小内氏も宮本氏も同様で、かような文筆乞食の雑文に踊らされて皇室に邪推するなど、私たち臣民としてあってはならない。しかし小室某なる女性が、モラルにおいて私たちを非常に不快にさせるのみならず、違法行為があることは間違いない。金額が少ないといっても些末な身分でしかなかったからで、仮にこの人物が大きな立場を占めれば、如何様にも大きな不法を働くだろう、そう思うから国民は反対している。国民の声としては、小室母の不正の有無、この一点に集中すべきだと思う。

  • 8:45PMの匿名さま

    12月にすでにこうのとりの歌を歌会に提出していた
    ⇒それを「人工授精」の証拠だということは着床前に、男の子の妊娠を確信していたことになりますね。

    9:15AMの匿名様

    こんな秋篠宮一家と上皇と美智子婆を褒め称える宮本はバカ。
    どうせ秋篠宮一家と美智子婆から金を貰ってんだろう。
    ⇒感情論で罵倒して、自分の意見と違う人を「カネ貰ってんだろう」と中傷する態度は、あなた自身が感情論で物事を捉えているという何よりの証拠になりますね。

    その他の皆さま

    私も真実を発信し続けるだけです。
    どちらが真実かは歴史が証明するだけでしょうね。

  • 論壇の頃より文章を読ませて頂いてます。昭和生まれとして平成天皇夫妻は好きではありません。雅子さまの問題以前から。私は洋服をどんどん変えてどこでも行く皇后、軽い感じの天皇に違和感を感じていました。公務でなくて外遊ばかり。だから皇室を良く知る方達は上げ下げはしていません。貴方も実は御存知ですよね

  • 男のお子さんだと確信されていたからこそ、極めて早い時期に発表なさったのではないですか?

    おっしゃるように「歴史が証明」していくでしょう。
    真実を。
    査読付の論文のように。

  • もしかして、このブログの作者は、お若い方、30代半ば〜40前半
    ぐらいなんですかね?
    だったら、さほどリアルな昭和の皇室をわかってないのでしょうね
    昭和の人間からすると、平成の天皇皇后が最初にバッシングされたのは
    しっかり理由がありますし、このご夫妻がまだ東宮だった頃の
    問題も沢山あったわけで

    庶民は薄々気がついてましたよ
    ただ、「皇室のことだから」と生暖かく見守っていただけで
    それが、一気に、あの違和感は正しかったのか、って腑に落ちる
    方々が多々あって、これからも増えるだろうということです
    自明の理というか、因果応報というか

    平成の粉飾しまくられた皇室、開かれた皇室と謳いながら
    実際は昭和よりもはるかに閉ざされた皇室
    ネット時代には感謝です

  • 宮本さん、貴方のような方がいるから 小内さんのような方が本当の事を書かざるをえなくて 敢えて良心に従ってブログを立ち上げられたのだと思いますよ!
    宮内さんのなさっている事は、小内さんの正しい行いの真逆で、貴方が小内さんのブログに対して納得が行かない思いを抱いているのと同じ、いえ、もっと もっと多くの方々が宮内さんの一貫性の無い不愉快なブログに対して腸の煮えくりかえる思いをして貴方のブログに反論しているのですよ!
    コメント欄のポチ数を見ても一目瞭然なのがお解りにならないのでしょうか?
    宮内さんって 皆様のご自分に対するコメントをご覧になって恥ずかしくないのかといつも思っておりましたが、それすらも理解出来ないなんて 本当に残念な方ですね!

  • なんだ。
    あなた私より歳下か。
    平成になった時の色々、皇后様が「雅子さん」だった頃の色々、の「自分」の記憶が無いんだね。
    後から文献読んだのか、誰かに聞いた話から得た、自分の中の「真実」はあるんだろうけど
    、それは「真実」じゃないね。
    小内さんのブログはストンと腑に落ちるの。
    あなたのは、なんていうか、必死さが感じられて見苦しい。

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